7月15日マリナートでの記念事業
宇崎竜童さんのコメント(2/2)

清水から日本中に、世界中に発信を!

 これまで何年も清水みなと祭りの「港かっぽれ・総おどり」に参加させて頂いておりますけれども、今までの曲の振り付けは、なかなか前に進む事が無かったので、僕からの佐藤さんへの注文の一つとして、前へ進む、前へ動いて行く振り付けを組み込んで欲しいという事をお願いしてあります。また、フラメンコは変拍子がベースになっておりますが、ダンスミュージックですから、新しい盆踊りという認識をして頂いて、フラメンコのベースになっている変拍子は一部分で取り入れる形になっております。
 それと今までの曲の冒頭には「かっぽれ、かっぽれ、よーいとな、よいよい」というかけ声が入っておりましたが、今回はそれをスパニッシュなサウンドの中で歌に乗せました。その後に「オーレ」ということばを入れました。
記者発表

 デモテープは完成しましたが、まだここで皆さんにお聞かせする事は出来ません。現在アレンジャーが編曲をしている最中で、今月中には完成する予定です。まだ皆さんに聴いて頂けないんですけれども、発表をこの新しく完成した清水文化会館マリナートで行える事を感謝しております。
 建築中のマリナートを無理を言って施設を全て拝見しました。この立派な会館でテストランとして「かっぽれ港響曲」というタイトルで、20年前に行った「一万人の港響曲」をタイトにした形を、この舞台で行える事をとても嬉しく思います。その時は、ぜひ皆さんに参加して戴いて、満員の会場の中で、20年前にやった事と、これからやろうとしている事両方を、皆さんに聴いて見て頂いて、清水には伝統になりうる楽曲がこんなに沢山あるんだという事を知って頂きたいと思います。

 僕は日本の中心は清水にあると認識しております。ここ清水から、日本中に、世界中に、このかっぽれの音を発信出来たら、受け止めてもらえたらと思っております。壮大な計画で100年後の事まで考えて、100年後極楽か地獄か解りませんが、そこから見下ろすか見上げるかした時に、清水で壮大なお祭りが続けらrている姿を拝見したいと思って、今回新しい曲を作らせて頂きました。

 新しい曲を作った時に、同じ屋根の下に住んでおります作詞家の阿木燿子に最初の聴衆として聴いてもらいましたが、その時のことばが「あなた、25年清水みなと祭りに関わらせていただいて、楽曲を提供させて頂いて、この5曲目があなたが清水へ提供する遺作になるのかもしれないんですよ。遺作になるのかもしれないのに、これで良いんですか」という非常に厳しい批評がありまして、僕はそれを聞いて考え込んで、そうか、もしかしたら遺作になるのかと思い、それからもう一度イントロから考え直して作り直して聴いてもらったら、「これなら詩を乗せても良いかな」というお返事を妻から頂きまして、何とか楽曲が仕上がりました。
 ですから、僕としては入魂の一作。そしてこれは何十年も皆さんが引き継いで踊って下さる楽曲。遺作にならないと良いんですけれども、遺作になってもこれでも良いだろうという気持ちで作りましたので、ぜひ7月15日にマリナートで行われる発表会の時には、皆さんお誘い合わせの上、いらして頂きたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

 

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次に、阿木燿子さんが語る清水との「美縁」

編集:清水みなと祭り実行委員会