7月15日マリナートでの記念事業

 5月10日(木曜日)完成したばかりの清水文化会館マリナートにおいて、第65回清水みなと祭りの記念事業の一つである、新曲『かっぽれ・フラメンコ』の制作発表会が開催されました。
 制作発表会では、清水みなと祭りの会会長の田辺信宏静岡市長と、清水みなと祭り実行委員会の伊澤三郎実行委員長の挨拶に続き、作曲の宇崎竜童さん、作詞の阿木燿子さん、振り付けを担当する佐藤浩希さんが、それぞれ新曲に対する熱い思いを伝えてくれました。
 制作発表会での皆さんのコメントをご紹介させて頂きます。


宇崎竜童さんのコメント(1/2)

港かっぽれ誕生から25年。清水の街との縁

宇崎竜童さん 今から25年前、当時の実行委員長をはじめ、実行委員会の方々が、清水みなと祭りのために曲を書いて欲しいといらっしゃいましたが、2度お断りをしました。それはご当地ソングのようなものを依頼しに来られたと思ったからでしたが、3度目にいらしたときに、清水みなと祭りという伝統的なお祭りの中で、年齢を超えて、若い人も子供も、大人もお年寄りも、みんなが踊れる踊りの曲を書いてもらいたい。それが清水の街を活性化するために助けになるんだという話を聞き、三度目の正直で、是非という事でお引き受けしました。

 この時書いた「港かっぽれ」がきっかけで、色々な土地のお祭りのためのダンスミュージックをあちらこちらで書きましたが、どの土地も1曲頼んだら、もう後は僕の所へ来ないんです。なのに清水はそれから5年経ったらもう1曲欲しいと言って来ました。で、さらに5年経ったらまた欲しい。その時には、これはもう腐れ縁になるんだなと思ったんですが、4曲目を書いた時には、これはもう腐れ縁ではなくて、深いご縁でこの街の人たちと僕が繋がっているんだなと嬉しく思いました。
 そして10年経って、去年「もう1曲書いて欲しい」と言われた時には、感動的でもありました。
 この10年間やりたいと思ってたんです。だけど色々事情があったようで、この10年は新曲の依頼がありませんでした。なぜ来ないのかとしびれを切らしていました。でも昨年願いが叶ってオファーを頂きました。

 1曲目の「港かっぽれ KAPPORE FUNK」は大阪の住吉神社から船で清水へ来た人が、この地にかっぽれを残して行ったという事が発端だったので、かっぽれをR&Bのファンクとぶつけて、老若男女全ての人が踊れる楽曲にしようという事でスタートしました。2曲目の「活惚レゲエ」は南の国の音楽のサウンドを清水へ持ち込もうとレゲエを使いました。次は北で、国内のねぶたの囃子を取り入れて「かっぽれ侫武夛」ができました。そして5年後は南へ向かい、沖縄の華やかなお祭りであるエイサーの囃子とかけ声をぶつけてみました。

 それから10年の間、次に来たらどうしようとずっと考えていましたが、なかなか依頼が来ないものですから、頭の中は世界中駆け巡っていましたが、去年話が来た時に、これはフラメンコしかないという事で、今日初めて曲名を申し上げますが「かっぽれ・フラメンコ」という曲を書きました。
 フラメンコにしようと思った瞬間に、フラメンコと文楽の曾根崎心中とのコラボレーションの仕事を通じて、もう12年程のお付き合いをさせていただいている、フラメンコ・アーティストであり、振り付け師でありダンサーである佐藤浩希さんに振り付けをお願いする事にしました。今、佐藤さんはどんな振り付けにしようかと考えられている最中だと思います。

 

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続いて、宇崎竜童さんが語る新曲への思い

編集:清水みなと祭り実行委員会